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「さあ、お昼にしよう!」
「……わざとだな、ミズキンダ?」
「なんのことー?」
すっとぼけるミズキンダをジトリと睨むサラ。
「いや、お昼って……それなに?」
齧られたことよりミズキンダの持ってきたトレイの中身が気になって目が離せない口角がひきつるハムハム。
「ああ、これ?これはタァッくんソーメン」
「なんでやねん!?」
珍しくハムハムがつっこむ。
カチャカチャ。
ゴトッ。
「うたカフェの前に『冷やし中華始めました。のノリで冷やしタァッくんソーメン始めちゃいました』『出前も可』って暖簾があったからだよ」
「あーたが作るん違うんかい!」
皆の目の前には見た目で解るインパクト大なタコ料理。
「これ取り皿ね」
ハムハムに一人前は大き(多いではない)すぎるから少食のサラと半分こ。
「は?誕生日のご飯を出前しちゃいけないの?」
「……もう今日は何があっても驚かない」
「あ、僕も食べていいの?ありがとう!」
開き直りどころか真面目な顔でほざくミズキンダに全てを諦めたサラとハムハム。
みんなで手をあわせて
いただきます。
口に含むと程好い塩気と噛めば噛むほどでるタァッくんのダシが絶妙に旨い。
レモン醤油、めんつゆ、わさび醤油。
お好みでどーぞ。
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