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占裏にある、刻倉公園。
昼には多くの人で賑わったであろう広さを持つこの場所は今、ただ静かに気温だけを伝えている。
それが、今夜私が戦うことになる場所である。
今夜、私はどうなるか。
それはわからない。
けれど、取り返しはつかないだろうし、それは自分で決めたことだ。
それに、もう結界は張ってしまった。
なら、もう彼女と決着をつけるだけ。
あの夥しく、殺意を持った“蝶”と、
能力が最弱とまで言われる“猫”で。
……勝率は、低い。
それでも、やるしかない。
既に何度も繰り返したことで、そして終わらせるための最初なのだから。
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