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「おはようございます!雅さん」
「お、おはよう…」
石原さんと話し込んだ後
いろいろと考え出したら目が冴えて、
結局、眠れたのは2時間ほどだ。
起きたら既に唯はベッドから消えており、
慌ててリビングに向かうと
石原さんが唯の髪を可愛く編んでいた。
「あっ、ごめんね唯ちゃん。
髪の毛3本ほど抜いちゃった…」
「うん、大丈夫だよ。
もしかして梨乃ちゃんって不器用?」
「あはは、バレちゃったか」
「心配しなくていいよお。
あのね、女のコはちょっと不器用な方が
モテるんだってさ~」
「そんなこと誰が言ってたの?」
「えっとね、ミツくん」
「ミツくん、そんなこと言うの?
なんだか最近の子はオマセだね」
「オマセって何?」
「大人のフリしてるってこと」
「え?だってミツくん大人だよ?」
朝食の準備をしながら、
2人の会話を盗み聞きしていた私は、
慌てて口を挟む。
「ごめん、石原さん。
ミツくんって光正のことなの」
「ああ、そうなんですか。
ふうん、へええ…。
私もそう呼んじゃおうかな」
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