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確かに、美玲からの好意には気が付いていた。しかし、その話と、美玲の自殺はなんの関係があるのか?そう思っていると、大貴がまた話し出した。
「美玲ちゃん以外にも、お前に好意を持っていた奴は何人かいたからな。」
…………は?そんなはずはないだろう。小学校、中学校、高校と全く持てなかった俺が?好意を向けられる事があったなんて……。
いや、今はそんなことよりも、
「お前は何が言いたいんだ?」
目の前にいる男、須川大貴に尋ねる。
すると、大貴は問い返してきた。
「お前こそ、どうするつもりなんだ?いじめをしていた生徒を探すつもりか?」
問いに対する答えを俺は即座に答える。
「ああ。当たり前だ。」
「美玲ちゃんは探さないでくれって言ってたのにか?」
呆れたような顔をして、大貴は答える。そして、「じゃあな」と言って、屋上を出て行った。
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「はい。すみません。ありがとうございます。では、失礼します。」
体がだるい。学校には連絡したが、いつまでも休んではいられない。
屋上から出て言った後、家に帰ってすぐ疲労感と頭痛が襲ってき
た。
それからの記憶はあまりない。
しかし、丸二日間安静にしているというのに、一向に治る気配がない。
思っていたよりも、ショックが大きかったようだ。
そんなことを考えていると、強烈な睡魔が襲ってきた。
俺は、強烈な睡魔にあっさりと負けてしまい、深い眠りについた。
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「……け!……大介?ちょっと聞いてる?大介ってば!」
ああ。これは夢……?
いや、夢でも良い。夢でもいいからちゃんと美玲に謝りたい。
「あの……美玲……ごめん。気付けなくて……。あと……ちゃんと」
「探すから」と言おうとしたときに、ふと大貴の言葉が出てくる。
『美玲ちゃんは探さないでくれって言ったのにか?』
確かに美玲の手紙にはそう書いてあった。
犯人探しをするというのは、俺の願望なのか。それとも、美玲のことを思っての事なのだろうか。
………………………いや、おそらく、俺の願望だろう。
美玲が犯人探しをして欲しくない理由はだいたい、クラスメートが好きだからだろう。
考えがまとまった所で、目が覚めた。
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