第2章 失恋的呪詛

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 事の発端はニ週間前に遡る。学校の休み時間、暇を持て余していた私と私の友達は思春期の少女らしく恋バナに華を咲かせていた。  そんな中、一緒に話していた友達が私の彼氏について何か情報を得ていたようで、微笑みながら私に話しかけてきた。 「ねぇ、花音舞ちゃん。あたしね、昨日の放課後ぉ、花音舞ちゃんの彼氏がぁ、二組の可愛い女の子とぉ、チューしてるのを見ちゃったの! 」  ──衝撃。私はあまりの悲報に一瞬意識を失いかけた。 「ねぇ! それ本当!? 」  私は友達の胸ぐらを掴んで血眼になりながら真偽を問う。  流石に友達も私の豹変ぶりを見て驚いたようで、場が完全に凍結し、休み時間の楽しい恋バナのはずがとんだ尋問地獄になってしまった。
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