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真実
そこにいる皆が今見た光景に信じられないといった表情を浮かべていた
魔女マルポロ「レイアス、そしてレイアスに召喚されし戦士達よ、ありがとう」
そのまま魔女マルポロは話しはじめた
星の女神マルポロ「私は星の女神マルポロ、そしてクールもまた星の女神」
「かつてここは何もない宇宙空間でした、私とクールはまだ星を作った事がなかったのでここに豊かで美しい星を作ろうと思いました
私とクールはジェイテと言う星を作りました、そして山を作り、川を作り、海を作りました
最後に木々や動物といった生命をジェイテに吹き込みました
2人とも全てが上手くいってると思ってました
動物はやがて各々で進化しその中には知能を持つ動物も現れました
急速に力をつけるジェイテの民に私は疑問を抱き始めました
ジェイテという美しく豊かである星が民達によって木々は切られ、川や海は汚され、そこに住まう生命は死に絶えて行きました、そして終いには同じ民同士殺し合いをはじめました
星の掟では星を作った後には干渉しないというルールがありました
クールには止められましたが私は見るに見かねてジェイテの民達の前に現れました
私はジェイテの民に星はあなた達の物ではない事を説こうと努力しましたが増長した意思、過信した力を説き伏せる事が出来ませんでした
私は魔女マルポロと呼ばれジェイテの民は私を排除しようとしました
私は怒りました、そして生命錬金の力を使いました
代償はジェイテの民、願いは元の美しく豊かなジェイテ
同じ過ちを繰り返さないため生命は草や木々などの植物だけにしました
そして今あるジェイテの星の姿となったのです
星の掟を破った私は知識や容姿を失って赤い瞳の狼へと姿を変えました
しかしクールが自分を糧に世界錬金を使って私の知識や容姿をこの世界へとどめました
それがあなた達の言うマルポロです
私は呪縛の力によりすぐに理性すら保て無くなり、瞳は赤から青へ、毛色は白から黒へと変化してしまったのです
後は皆さんが私の呪縛の力を弱め、マルポロをここに導いてくれた結果こうして私は元の姿に戻る事が出来ました
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