1 待つ人

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ー ムクリ。 『ふぁぁぁぁああ…』 空気を目一杯吸い込みながら 少女は大きく伸びをした。 海と同じ色の瞳で眠そうに水平線を見つめる。 白い浜辺にポツンと、少女だけがそこにいた。 『独り言も板についてきたわね。 今日は久しぶりに誰かいる気がしたのよ。』 辺りを見渡すこともなく 少女はただそう呟いた。
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