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ー ピピピッ…ピピピッ…ピピピッ…
『…ん…ん……。』
ー ピピッ…ピピッ…ピピッ…ピピッ…
『ンン……も、少し…。』
ー ピピ!ピピ!ピピ!ピピ!…
ー ピピピピピピピ------
『…クッ……るせえ!!!!』
ー バンッ!
『はー、もう朝か……
起きたくねえ…クソッ…』
青年は開かない目をこすりながら
おもむろに体を起こした。
『『ふぁぁぁぁああ…』』
大きな欠伸をして朝日が差し込む
窓の外をぼんやりと眺める。
(太陽さーん、最近頑張りすぎじゃね?
誰か死んじまうぞ、この日差しじゃよー…)
『……ん???あれ?…さっき…』
(俺以外の誰かの欠伸も聞こえた気が……)
『……いや、な訳ねーな。
ふぁあ、無理だ、ねみー。
頑張れ俺ー。元気出せ~出てこーい。』
ぶつくさと愚痴をこぼしながら
名残惜しそうにベッドから抜け出ると
青年はしぶしぶ出掛ける支度を始めた。
昨夜の夢など、とうに忘れてしまっていた。
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