4 走る人

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ー ピカッ!!! 『うわ!!何だ?!ハァ、ハァ、…ひかっ…た? 雷か?ひと雨くるか?……いや、ハァ、ハァ、、 何ですぐ分析する俺!アホ!ハァ、ハァ、、 今は走る事だけ集中!ぜってー間に合わせる!、』 腕時計に目をやると、 締め切り時間まで後もう少しだけあった。 このペースで坂を登り切れれば ギリギリ間に合うかもしれない。 セットもせずに出てきたボサボサの金髪が ジリジリと日に焼けて馬鹿みたいに暑かった。 ー ハッ、、ハッ、、ハッ、、、 自分の呼吸音が五月蝿い。 息が上がってきているのが分かる。 (俺、何でこんな走ってんだ、、、 あー、アイス食いてぇ、、、) 残る体力を振り絞り、ラストスパートの為 グッと足に力を込めた。 むせ返る程の暑さが青年を覆っていた。 ー ハッ、、ハッ、、ハッ、、ハァ、、、 汗が止まらない。喉もカラカラ。 目の前がチカチカしてきた。 ーーーーー フッ 突如、 目の前が真っ暗になった。 そこからは何もかもゆっくり感じた。 膝がガクンと落ちる感覚があり 指先から順に手足の感覚が消えていく 大量の汗がスッと一気に引いて プツリと、 完全に意識が途絶えた。
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