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私のソフトクリーム風のアイスクリームはまだ残っている。
けれどコーンのところはもう染みに染みていて、あと一口。
「……なんちゃって。困らせるつもりじゃ──」
「──困らない。でも、これから私、アツ君を困らせるから」
「え?」
最後の一口を食べて飲み込んだ私はアツ君のシャツを引っ張って、宣言する。
「私、今から盛大にデレる事にしたから覚悟して」
いつも言われているように、アツ君のように言い返してやる。
「え、あの……レーコさ──」
「──私の方が好きだもん。あなたの倍以上、大好きよ」
「えっ、ちょっ、ほ、他の人が聞いてるから、ね?」
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