消えた悪魔と同窓会

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「まぁ俺も化けるだしなぁ。そういう意味ではお化けか」  黄色い自転車で学校に向かう既に校門は閉まっていて、周りに黒ずくめの男の姿も見えない。当たり前だが。  職員室だけは電気が付いている。 「校門ってさ、閉じたところで警備とか居ないと意味無いよな。低学年でも登れてしまうこのセキュリティ考えた方良いよね」 「そうでもないぜ。あのコンビニの店長は教師と仲が良くてな。そういう姿をみたらチクってるんだとさ。そのくせ子供とも仲が良いから情報は全て教師に筒抜けらしい。これも女子の噂だけどな。当然知ってるよな悪魔くん」 「うん。まあね」 「だから、ここからは入らない。どうやら二宮金次郎の件もあの店長がチクったらしいんだよ。だから裏から入るのさ。グラウンド」  最初から、忍び込むつもりだった事が分かったのはこの時だった。  この時間になるとスポ少の練習が終わり生徒が居なくなる。学校の怪談は既に計画されていたと言う事だろう。  でなければ、グラウンドの鍵が化粧坂海彦の持つ鍵で開く筈が無いのだから。 「いつの間に鍵付け替えたの」     
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