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六年二組の皆は、のぶ子先生と同じ反応だったのだろうか、あまりに衝撃が大きく周りの目を見ることが出来なかったが、みんな僕の事なんて忘れてしまったのだろうか。
「六年二組出席番号三番、井上琢磨」
クラブは確かゲームクラブでモンスターカードが流行っていて、それから、委員会は何だった。
「覚えていないものだ」
化粧坂海彦と、他に誰か友達は居ただろうか。
「全然覚えていない、いやゲームクラブは五年二組の時か、うん、それで六年はそのまま繰り上がりだったからクラスメイトは変わらないはず、変わったとしたら転校生だったか、居たかな。というか僕自体が転校したのか、それでみんな覚えていないからあの反応だったのだろうか」
知らない人が同窓会に来ていると言う驚き。
否、それにしてはあまりにも反応がオカシイ。
「まぁ明日聞いてみればいいだろう」
独り言が増えたなと呟いてから電気を消す。
中途半端に入ったアルコールと昔懐かしい故郷への興奮の所為か朝が来るのが遅く感じた。日照時間が短いと言うのは関係ないだろう。
化粧坂海彦との待ち合わせである母校幌東小学校についたのは待ち合わせの三十分前である。
待ち合わせ時間をきちりと守るのが大人であるが、昨日遅刻した事も有り、少し余裕をもって出発しただけである。どころか眠れなかっただけとなれば遠足の前の小学生と変わらない。
さて置き。
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