第2章{意地悪したくなる女の子}

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そのまま、下駄箱に 向かって歩き靴にはきかえた… 帝くんが振り向いた 日吉 帝 「なに、どこまでついてくんの…?」 あたしはムスッとする あたし 「携帯返してくれるまでっ!」 彼はにやりと笑う… 日吉 帝 「へぇ…そうかよ、じゃあ まだ返してやんねー」 ええっ…!? あたし 「帝くん…意地悪しないでよっ」 って…あたしが言っても 昔、意地悪してたのあたしだし… 日吉 帝 「よく言うよな、小学生、中学生、高校生と 散々おれに意地悪してたくせに…」 う、それを言われると… あたし 「…ごめん…」 帝くんが足を止めて振り向いた… 日吉 帝 「もう、おせーよ… 今さら言われてもな」 帝くんが胸ポケットから あたしの携帯を取り出して 投げ渡された 日吉 帝 「今日はこれぐらいにしといてやるよ…」 その言葉も…あたしが小学生の頃に 帝くんに言った言葉… 彼は鼻で笑ってそのまま 振り向かずに帰路につき あたしは返された携帯を胸に抱き 彼の背中を見送る… あたしも、帰ろっかな 踵(キビス)を返したあたしも帰路についた あたし…なんで、帝くんに あんなに意地悪してたんだろう 当時の事を振り返ってみる…
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