第3章{カルマ}

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第3章{カルマ}

あたしは帝くんの後に続いて廊下を歩く 廊下を歩きながら私は 〝カルマ〝という言葉を思い出していた 良い行いも悪い行いも必ず 自分に帰ってくる、目には目を歯には歯を… 世界は良くできてるわ どうしよう…帝くんと仲良くなりたい だけど昨日、今さら言われても… って言われちゃってるし 謝っても彼の心は動かない気がする かといって、意地悪することも出来ないし… 私は自分がしてきた事を 後悔しながら、席についた あたしは斜め後ろの席の帝くんに ちらりと視線を向ける… 日吉 帝 「なに?」 う… あたし 「べ、別に…」 帝くん、こっちをじっとみてた… きっとあたしが小学生、中学生、高校生の頃に 考えてた事を考えてるんだと思う… 〝今日はどんな、意地悪しようかなぁ〝 朝のホームルームが始まり いつも通り数分で終わった 次は苦手な数学の授業… なんとか克服しないと あたしは数学の教科書とノートを広げた ガタッ 軽く振り向くと斜め後ろの席の 帝くんがいなくなっていたわ… 乱暴に正面を向かされたと思ったら 帝くんの中性的な顔が目の前にあってビクッとする 日吉 帝 「おまえ、小学生の時から 算数苦手だったよな?今も苦手なのかよ…」 っ…
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