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「えっ!夏樹?ちょ、何してんの!?」
と、やっぱりキョドり始めた唯は何か隠しているのだろう。
まあそんなことを気にする俺でもないので、思い切ってドアを開けた。
「は?」と思わず呟いてしまったのは許してくれ。だってそこには男同士で抱き合ったり、アッー♂wしている絵が表紙の本が山になっていたのだから。
俺は呆然とした。まさかルームメイトがこんな趣味を持っていたなんて。
などと考えていると、唯は、ーーーーー今にも泣き出しそうな顔でこっちを見ていた。
「おまっw何でそんな泣きそうになってんのww」
「だって…引いたでしょ?」
「えっなんで?ww」
「えっ…気持ち悪いとか思わないの?」
「お?うん。だってそーゆーの姉貴の部屋でよく見かけたし。」
と言った瞬間、
「え!そうなの?!」
と、さっきまでの泣き顔が嘘のように興味津々だった。
「おんww」 ん?待てよ?なんか忘れてるよーな、
「ああぁぁ!姉貴に報告すんの忘れてた!」
それを聞いた唯は、「えっ。えっ。」とナンノコッチャ!という顔をしていた。
だが俺はそれどころでは無く、電話を掛けた。
プルルル『あ、もしm『夏樹!遅いっ!』ごめんごめん、ちょっと色々あってさ。』
『で?生徒会!どうだった?』
『あ、あぁ。姉貴の言ってた通り会長が俺様?で副会長が敬語、で会計がチャラくて、書記があまり喋らない人だと思う。で!庶務は双子でした!』
『ご苦労!よくやった!』
『なぁ。ずっと気になってたんだけどこんなん知ってどうすんの?』
『あんたは気にしなくていいわ。』
そう言われると気になるんですがwww
『あっあとさー姉貴の仲間っぽい奴見つけた」
『は?それってどういう…あっ!まさか…。』
『そうそうそのまさかだよwwルームメイトの奴。』
『!?て事は今そこにいるのね?』
『うんうんwww』
『決めたわ!明日から報告会にその子も参加よ!』
『ま?』
『わかったわね。あんたに拒否権はないわ!ということで宜しく!』
ええーめんどくさっと思い横を見ると、唯の顔がキラキラと輝いていた。
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