悪者人生

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2XXX年。数年前に、突然変異が起こり、不思議な力を持った人間が産まれるようになった。徐々にその人口は増え、今では、世界の約1割りが能力を持った人間だ。 力を持った人々は、様々な場で"エンターテインメント"として、自分の能力を生かしたパフォーマンスを行なっていた。 多くのパフォーマンスがある中で、最も人気と言われるのが"ヒーローショー"だ。 誰もが、1度は憧れたことがあるであろう職業"ヒーロー"。 力を持った人間は、こぞってヒーローを目指すため、倍率は相当なものだ。 俺だって憧れた。親友との約束だってある。 いつもヒーローになる夢を描いていた。 しかし、自分の能力は、小さい頃から変わらない。 自分の手のひらから、出るのは、黒い、闇のような炎だけ。その炎は、どんなものでも飲み込み、塵と化してしまう。 明らかに、ヒーローの力ではない。 これは…… 悪者の力だ。
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