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その時
足が なぜか動かなかったんですよね
ええと そうだなあ なにかに挟まったって感触
雪の道歩くのに ムートンの短ブーツで来たのだが
それが なにかに挟まって 動かないんですよね
「おいおい なんだよぉ」と
ムートンブーツを見れば
んギャー!
そこには あの白い植物みたいのが 絡まってるんですよ
「なんだよ~! これ」っと
左足が動いたので 踏ん張って
右足を動かそうとしたら
まじビビりましたぁ
なんと その白い植物みたいのは
真っ白な腕だったんですよ
ええ!
腕?
目を疑うも
恐怖心で 腰が抜けそうになるも
その怖さからか 逃走本能が発揮されたみたいで
一気に そこから駆け出して
逃げ出しましたよ
いやあ
ともかく
川から遠ざかってから やっと
辺りに 買い物帰りらしいおばさんが 歩いていたので
やっと人心地つきましたね
で 気がつけば 日が暮れはじめてて
もう 雪明かりなんてどうでもいいよって思った頃
やっと 郵便局の本局に到着して
まあ
送られたものを引き取って
家に帰ろうって思ったら
丁度 駅前に行くバスが来ていたので それに乗って
まあ 人も少ないバスの中 席について
落ち着いて来たのだが
そこで また 驚くと言うか
再び 恐怖に襲われましたね
明るいバスの中で見た足元
ムートンの短ブーツに
なんとぉ
手の跡がついていました
四本の指の跡が ブーツの甲の部分左側に そして短く太い指の跡が 足の横の部分に
うわあ マジかよ?
思わず絶叫しちゃいそうでしたね
まあ
しかし
家に帰宅して見れば そんな跡はなかったのだが
そのあとで
いささか それ履くの勇気が いりましたねえ
いっぱい洗っては 塩をぶっかけました
ええと まだ 雪の日とか雨の日 掃いていますよ(笑)
完
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