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もっと深い交わりを知っている。中も外も犯されながら感じる快楽はとても深い。それを与えてくれるのがこの人なら、余計に愛おしく狂おしい。
指が先走りを絡めて後ろを撫でる。ゼロスも自ら足を開いた。塗り込むように指が柔らかな入口を撫で、皺の一本一本を伸ばすようにする。
なんてもどかしいのか。もっと強引に攻め立てて暴いて欲しいと思ってはいけないだろうか。
「クラウル様……」
「どうした?」
「もっ、欲しい」
「流石に傷つく」
「貴方が欲しい…」
「我慢しろ」
こっちが我慢して欲しい時は我慢できないくせに、どうして今なんだ。
恨みがましく睨むと、困った笑みが落ちてくる。額にキスをされ、唇にも同じく受けている間に、快楽を知る後ろは指を簡単に一本飲み込んだ。
「んんぅ」
「吸い付くな。欲しかったか?」
「……少し」
「素直にはなってきたが、理性は簡単に落ちないな」
苦笑するクラウルを見る目が熱くなって濡れていく。仕方がないだろ、やっぱり多少は恥ずかしいんだ。欲しい気持ちは大きいし、今更清い関係ですなんて言うつもりもない。だが、恥ずかしさとの戦いは毎度ある。
それも少しずつ短くなってきた。いつかレイバンやランバートのように、素直に相手を求める事ができるだろうか?
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