375人が本棚に入れています
本棚に追加
中を埋めるクラウルもまた、熱くなっている。精悍な眼差しに優しさと愛しさと肉欲が浮かんで、細く笑みを浮かべる。たまらず腕を伸ばして引き寄せてキスをした。昔は恥ずかしくてたまらなかった行為が、今は大したものではない。
「はぁ……クラウル様っ」
「ゼロス…」
低い声が甘く掠れ、中を楽しむ緩やかなストロークが徐々に強いものにかわる。強く内壁を擦られ、抉られていく場所は気持ち良くてたまらない痺れを感じる。心臓が壊れそうな程に鼓動を早めて、息をしているのに出来ていない様に感じる。
しがみつき、腰を振って強請って、腹に擦れたその快楽のみでゼロスは達していた。ビクンと腰を跳ねさせて、恥ずかしい声を上げてブルブルと震える。
クラウルは腰を掴んで更に数度中を抉り、深い場所で果てていく。熱い体液が中に染みていくようでたまらない。満たされて、甘える様に抱きついた。
「ゼロス…」
甘く優しい声、誘う唇。余韻を感じるキスをしながら、ゼロスは幸せな夜を過ごした。
最初のコメントを投稿しよう!