3階角部屋

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どうもこうもない、電気は毎日ついてた。 なんなら、他のどの世帯も消灯してる時間だってあの部屋だけはついてた。結局、オバチャンにはその話は一切しなかった。 もしかして老婆はTと私に、自分がそこで亡くなっていることを必死に伝えようとしていたのかもしれないと思った。その話を聞いてすぐにTに電話をかけたけど、Tもまったく私と同意見だった。 遺体が発見されてからというもの、3階角部屋の電気が四六時中ついているなんて事はなくなった。 ただ……時々、暗い部屋の窓際に老婆が立つようになった。今までとは違い、こっちを向いて。 あれから数年経った現在、3階角部屋は 家賃1万3千円で貸し出されている。
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