一週間後、また先生と恋をする。

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 あたしの大好きな先生は、体育の爽やかイケメン先生でもなければ、現代文の物腰柔らか先生でもなけれは、数学のインテリクール先生でもない。  古典の担当で、顔もそこそこ良くて、服のセンスも似合ってるのを着てて格好いいのに、大体いつも寝癖がついてるし。  たまに教材で流すDVDが、何をどう間違えて持ってくるのか中身が戦隊もののDVDだったり、学年の違う教科書でそのまま授業始めちゃったり。  とにかく、まぁまぁイケメン部類に入るのに、とことんうっかりしてる。  友達の莉夏(りか)が片想いしてる世界史の森山先生と、大学が同じで、二人は仲良しで、なんだか見かけるといつも森山先生と二人で戯れ合ってて、その時は二人とも幼く見えるのに、授業が始まりそうになると、森山先生はすぐにキリッとして、うっかりしてるところも、私は殆ど見たことが無い。  けど、侑ちゃん先生こと、金嶋(かなしま)先生は、とにかくうっかりしている。  だけど、 「おう、須藤。どうした?」  生徒のために、私達のために、分かり辛いとよく言われる古典の授業を、古典文学をいかに楽しんでもらうか、と取り組んでいた一生懸命な姿は、とても、しっかりした先生だったし、キラキラしてたし、とても、格好良かった。 「どうもしてないよ?ただ」 「ただ?」     
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