一週間後、また先生と恋をする。

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「こうやって、侑ちゃんを毎日見れるのも、あと少しだなあ、って思って」  大好き。  寂しい。  居なくならないで。  そんな風に、言葉に出来たなら、どれだけ、良いのだろう。  森山先生と、莉夏(りか)は、元からお互いが大事で、大切にしていたから、森山先生が、先生で無くなるタイミングは、きっと二人にとって、良いきっかけになるに違いない。  だけど。  私は、違う。  大好きだと、何度伝えても、伝わっていない。  この想いも、伝えてきた言葉たちも、風に流される葉っぱみたいに、先生の思い出の中に、流れていくだけだ。  莉夏みたいに、私の気持ちが伝わることなんて、あり得ない。  解っているつもりだ。  本気なのだと、訴えたところで私が、生徒の私が、それを言うことで、先生を困らせることも。  生徒の私じゃ、恋愛対象にすら、ならないことも。 「須藤?」  急に黙った私を、不思議そうに見てくる先生は、相変わらず、寝癖がついてる。  ああ、やっぱり、好きだなあ、なんて、思っちゃうよ、先生。 「先生」 「ん?」  準備室にいるのは、私と、先生だけ。 「好き。好きなの。大好きなの」  どうして、学校から、居なくなっちゃうの。 「あー……うん。知ってるよ」 「知ってないよ。本当に、本当に好きなんだから」     
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