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第5章 試合開始。
参加料200エチュ。
エチュは、この国の貨幣で、大体4エチュで町の定食屋で焼き魚定食が食える。
200エチュは、そこそこ大金で、地方の農村や漁村だと、一月分の生活費にあたる。
王宮で行われる武術大会で、参加料を取るのは、自然に参加者を絞るのと、試合で王宮施設が破損した場合の、補修に充てるのが、目的である。
グッダーダは持っていた剱の帯留めに付いていた、金の飾り細工を売って、参加費を捻出した。
御前試合は、定期的に行われるので、王都では、御前試合積み立て互助会なんてのもある。
御前試合の本選に出られるのは、予選会を突破した八人と、特別推薦枠の四人。
計12人で行われる。
何と、予選会で200人が脱落してしまう。
予選の競技は、何と団体戦。
御前試合にエントリーした時に、赤と白の鉢巻き順番に渡される。
すると自然に、赤組と白組に別れる。
その二組で、陣取り合戦をするのだ。
各組の後方に、木馬に乗った武将人形を置き、試合開始の号令で、敵陣に駈けていって、武将人形の首を挙げるのだ。
いち早く人形の首を挙げた方が、勝利となる。
その他にも、人形の首を挙げた者には、報償金が支給される。
此れを規模を小さくしながら、三回戦行って、208人を26人迄で絞る。4回戦からは木製の武器で決闘形式の模擬戦である。
然し此れだけでは、三回戦迄の敗退者に不満がでる。
余りに運の要素が強く、腕前を披露する機会がない。
そこで三回戦迄の敗者に、敗者復活戦の権利が与えられた。希望すればである。
敗者復活戦は、かなり過酷ではあるが。
グッダーダは、二回戦で敗退して、敗者復活戦に名乗りをあげざる得なかった。
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