竜と月

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 竜のように空高く飛びあがった涼花は、右腕を大きく振りかぶってシュートを打つ。軽やかな彼女の笑みに、生徒たちは見とれていた。  すぐ先の視界には、男子のコート。涼花は一瞬にして目当ての存在を見つけだす。……とどきそうで、とどかない……月へと向かう竜のこころは、そっと、青空のなかにただよっていた。
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