未知との遭遇

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その頃、ほんのさっき異星人が訪れた部屋。 玄関の鍵が開き、廊下が照明で明るくなり、その次にリビングの灯りが点いた。 「今日も忙しかったな。たまには早く帰りたいもんだ」 住人はソファに座り、リモコンを押した。 そしてテレビを見ながら、コンビニで買ってきた弁当を食べ始めた。 「あれ、そういえば」 しばらくして、部屋の様子がいつもと違うことに気が付いた。 「霊がいる気配がないぞ。毎日いたのに。どこに行ってしまたんだ」 その霊感がある住人はトイレや浴室、台所、ベランダと一通り見て回ったが、昨日まであった女の霊の存在を感じることが出来なかった。 「もう満足して成仏したんだろうか。それならそれでいいが」
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