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宇宙船は異星人たちが帰る星のちょうど半分くらいまで来ていた。
みんな、疲れて一眠りしていたが、そのうちの一人が目を覚ました時、異変に気が付いた。
「あれ、あの女がいない」
「馬鹿なことを」
宇宙船の中を探すが、どこにもいない。
「まさか、この外に」
「扉が開かれた形跡はないぞ」
「じゃあ、どこに行ったんだ?」
「まさか、テレポーテーションという能力を使ったんじゃないのか?」
「あれは人間では出来ないはずだ」
「くそっ、いつの間に身に付けたんだ。せっかくここまで運んで来たのに。作戦は失敗だ。また改めて行くとしよう。今度は、その能力を使わせないような対策を立てて臨まなければ」
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