素敵なダンスを踊るには。

2/16
前へ
/16ページ
次へ
「分かった。分かったから。話してあげるわよ。  だからその顔やめなさい。」 「やたー!」  彼女はそう言って喜ぶと手早くお弁当箱をしまい込み。  机の上で腕を組んでは聞く体制を取る。  話す事に少し抵抗はあるけど、  彼女なら誰に言いふらすような事も無いと確信出来る。  …私にだってそれ位の友達力はある。 「どしたの?」 「何でも無いわよ。そうね。  まず話すなら何処から───」  私は彼女に見られてしまった、()()()()()の場面よりも少し前から話を始める。  あれは放課後。蒸し暑い教室で一人友達を待っていた時───
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加