大洗港へ

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オレは250ccのバイクにまたがり、夜の国道を走っていた。 彼女は部屋に残した手紙にもう気がついただろうか。すでにアドレス帳からも削除したから、着信音が鳴ることもなかった。 今はまだ、お互いに生きていけると思っている。しかし、いつかオレのことが邪魔になって、彼女の口から別れを切り出す時がくるだろう。それもずっと先のことではない。1年、半年、数ヶ月先かもしれない。 2人の関係はすでに破綻していた。価値観も違うし、将来も違う。彼女と違って、高卒のオレはフリーターから抜け出せないことに焦りを感じ始めていた。
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