αか女か

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そんな意識が揺らいだのは高校2年の夏。 前年、αの従姉が結婚した。結婚相手は線の細い美しい女性だった。小さな頃から優しくて大好きな憧れの従姉の結婚は、従姉が遠くへ行ってしまう気がする事へのほんの少しの寂しさと、それを上回る嬉しさでいっぱいだった。 それから1年程が過ぎた頃、衝撃的なことを耳にする。従姉夫婦にもうすぐ赤ちゃんが産まれるということだ。何が衝撃的だったのかというと、身籠ったのは結婚相手ではなくαである従姉だった。 そう、従姉の結婚相手は従姉と同じα女性だった。α同士では番うことはできない上に、妊娠の確率も高くはない。何よりもαとしての本能は種付けすることを望む。それでも従姉夫婦はα同士で結婚して、子供を授かった。
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