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(あー、いつもより腰ダルい…お腹もイタイ…)
今までに経験したことのない生理痛に、全ての余裕はなくなっていた。
2時間目が始まって15分も過ぎた頃にはほぼうずくまってしまった。
ようやく長い授業が終わると誰かの近づく気配がして、聞き慣れた声が聞こえてきた。
「靖香ぁ、さっきの授業中ずっと寝てたね～。珍しくない？」
声を出すのも億劫で伏せていた顔を少しだけ上げて、んー…と唸り声のような返事を返した。
そんな私の顔をみた友人、千紗が驚いた声をあげる。
「って、えっ？顔色悪くない？体調悪かったの？」
「…顔色は自分じゃわからない…けど、具合は悪い…」
机に伏せたままなので、くぐもった声になってしまった。
「えっ、風邪？」
「違う……せーりつう…」
教室内の為、最後はさすがに小声で答えたが、千紗の耳には届いたようだ。
「あー、相当酷そうだけど…痛み止め飲んだ？」
「今まで、こんな酷いの無かった…っつ…から持ってない…」
うずくまりながらボソボソと答える。痛みが強くなり、気持ち悪さまで出てきた。
「靖香、保健室行こ。このまま教室いてもツラいだけでしょ？」
「…ん、…そーする…」
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