保健室・隔離室

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本当はこのままベッドへ倒れ込みたい身体を、あと少しだけ…と叱責して棚へ手を伸ばす。相変わらず頭の中はふわふわしていて、なかなか鍵を差し込めないことに焦り、苛立つ。それでもなんとか鍵を開け、目的の発情抑制剤ー2種類保管されている中からエピペンタイプを取り出す。 (大丈夫…養護教諭になるためにエピペンの使い方は実習している…打つ対象が自分なだけ…) …必要なことだとわかっていても、自らに針を刺すのは勇気がいる…それでも躊躇している間にも発情が進んで、今度は衣類が擦れる刺激に煽られて身体中が疼き始めている。 意を決して、スラックスの上から太腿にエピペンを突き刺す。 「っつぅ…っく……はあっ…」
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