α、β、Ω

5/7
前へ
/115ページ
次へ
そんなαよりも更に少なく人口の1割程しかいないのがΩ。基本的に筋肉が付きにくく、男女共にほっそりした体型をしている。そして、何よりも特徴的なのは男女の性別関係なく、妊娠・出産ができる。子孫を繋ぐことに特化しているのだ。そんなΩ性の人にはおよそ3ヶ月に1度の周期で1週間程続くヒートとよばれる発情期がある。男性Ωは、そのヒート時期になると体内に女性と同じように子宮が現れ、妊娠することができるようになる。ヒート中は生活も儘ならない様な状態になり、正に本能のまま種を求めて発情する。ヒート中のΩの受精率は対αで8割。対βでも6割を越えるという。また、ヒート中のΩからはαを、場合によってはβまでも惑わせ発情を促してしまうフェロモンを発する。その為、発情したΩがフェロモンに誘発されたαやβに襲われ、望まない妊娠をするという事件が少なからずおきている。そんな発情を抑えるためにはいくつかの方法がある。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

179人が本棚に入れています
本棚に追加