翌日

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「どういうこと?地位が高い方が一般的に信用されるんじゃないの。 仁科も警察に相談した時に立派な病院の息子さんがそんな事しないでしょうみたいな 感じを受けたし」 「それもあるけど、そうとは限らないよ。 仮にツバサはこの二人と戦って無くすものは何? 最悪、仕事かも知れないけど何もしなくても嫌がらせによって クビや遠方に転勤になるかも知れないよね。 だけど、三島と仁科はどうかな? 仁科は犯罪行為だから将来を無くす事になるだろうし、奴の親父の病院もヤバイ。 三島に至っては今まで気付きあげた地位や会社、 それに間違い無く家族もなくすだろうね」 「つまり私はこのままだと何もしなくてもクビになる可能性が高いけど、 駿に任せればそれは回避できる、それに彼らの代償は私の比では無いって事ね」 「そういう事! それに今、コイツらの事を調べていて分かったんだけど他にも色々出て来たよ」 「どうしてそんな事がわかるの?」 「ラッキーな事に二人共SNSをやっていたよ。そこで彼ら二人の顔が分かったので、 顔認証機能を使ってネット上に上がっている彼等の顔を片っ端から引っ張りだした。 彼等の家族や友人関係といろんな所にもリンクされているからね それにネットで使用しているアドレスやニックネームを割り出しクラウドに入って彼等の大事なデータの中から 面白い画像や動画も手に入れたよ」 「手に入れたって、今話してる間に? それにどうしてアドレスまで調べられるの?」 「調べたのは昨夜から。アドレスやログインIDはパスワードと違ってそんなに気にしないので同じ物を使いまわしてる場合が多いんだ。 パスワードの秘密の質問は気をつけて方がいいよ。SNSで自分で答えている人が多いから。 ほら、ペットの名前や好きなスポーツチーム、自分のあだ名なんかね。 人間だと大変だけど僕にとってそんな処理は簡単な事だから」 「凄いね、そう言われれば私、 アドレスやログインIDにwingや衛藤の10で10wingってつけてた」 「パスワードだって使い回す人が多いんだからね、 とりあえずこの件は僕に任せてくれていいよ」
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