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俺の名前はエン。米良炎。
炎の国の王子で次期王位継承者だったが、ある日「新幹線で騒ぐ子どもを注意しない親」をネットで批判したら炎上してしまい、王である父から「そんな炎上はいらない」と怒られ、人間界に追放されてしまったんだ。
火の持つ本当の力を知るまで炎の国には帰れず、唯一の武器だったハンマーも取り上げられてしまった。
全てを焼き尽くす以外に炎の意義を見出せなかった俺は、炎の国への帰還を諦めて海に身を投げようとしていた。
そんな時出会ったのが、召集令状海賊団のボス・赤紙のサンクス。
「戦争を終わらせにきた」が口癖の男だ。
この男との出会いにより俺は人間界に住むことを決めた。
しかしサンクスは俺を助ける為に、巨大生物に左足以外を全て食われてしまった。
そのサンクスを送り出したのが今の職場、「もみじ隠れの里斎場」である。
三代目焼影(やきかげ)に弟子入りした俺の前に、氷の国からやってきた零人が現れた。
人を冷葬すると豪語する彼だが、それはもう冷凍保存だ。
だが彼は熱い男だった。
こうして俺は「炎には気球を飛ばす役目もある」ことに気づき、人間界を後にした。
挨拶もなしに帰ったので「あいつは冷たいやつだ」と噂がたったらしい。
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