10/10
前へ
/64ページ
次へ
佑は自分が初恋だと言ったけれど、宗二郎は疑っている。何故なら佑はセックスがメチャクチャ巧い。どこもかしこも蕩けるほど愛されて開かされて、何をされても感じてしまう。 大体、海自を選んだのも真っ白なセーラー服、真っ白な詰襟の、制服の男達に囲まれてみたかったからだと悪びれもしない佑を相手に、どうしたら疑心暗鬼にならずにいられるんだろう。 「すき……?」 「うん。初めて会った時からずっとずーっと好きだった」 「これからも……?」 「うん、宗二郎以外好きになれない」 「ぁんっ……」 佑は宗二郎の声が、心の底から好みだとしみじみ思った。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

806人が本棚に入れています
本棚に追加