やわらかまはう

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ヨカミ歴2025年(※現代で言う2014年)ある世界の夏は暑かった 「あっつー……溶けちゃうよ~」 「仕方ないよ。この街はフリディルグレス(※火の加護に守られてる事)だからね そう。この夏は暑い上にこの街は更に暑いのだ。 「なんでフリグレの街なんか住んでるのよ。私の住んでる街のがよっぽど涼しいって」 「仕方ないじゃん、フラグタルシステム(※火竜) なんだからさ~ クラちゃんは良いよね、ミジアルシレステアル(※火竜と氷竜のハーフ)なんだから」 「それにしたって暑すぎるって。あ、そうだ」 クラちゃんことミジアルシレステアルのクラミスは 20歳程の少女の姿をしている。私も同じ姿だが、私には角がある。クラちゃんには角が無いのだ。 「クラール……」 クラちゃんは指をひょいっと一回りさせると、水の固まりが現れた。 「さてっと」 「って……ひやあああっ!!」 突然、腰の紐が引っ張られて私は下着姿になった 「そんなに驚くんじゃありませんよ。ほら」 「ん?」 気がつけば 「い、いやああああああっ!!!」 上下の下着が下ろされていて、すっごい馬鹿みたいに涼しくなった。とにかく手とかで隠そうとする 私を見ながら クラちゃんはニヤニヤと笑ったのだった。
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