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そして、嫌な予感は当たる事になった。
空から何か降ってくる音がしたと思ったら、目の前に巨大な鳥が舞い降りた。
私と小鳥はただ、汗をかいて震えてしまうのだった
「お呼びですか、クラミス・グラフォント様」
「やっほ~久しぶり。オオトリちゃん。突然だけど
さ、何か冷たいもの買って来てよ。街でさ」
「かしこまりました。あ」
飛行体制に入った鳥が顔だけ振り返った
「その……」
「なに?」
「ほ、他にも何か買っていいでしょう……か」
「馬鹿っ!そんな事聞くな!買いたきゃ買えよ!」
「ありがとうございます~行って来ます」
鳥は消える様に飛んでいった
「驚いた?あれ昔買ってたペットが成長したんだ。
ちっとドジだけど良い奴だよ」
「ぺ、ペット……?成長し過ぎじゃない?」
「成長し過ぎなのはここもだろうが!」
「きゃあっ……!」
クラちゃんはまた、私の胸を揉んだ。
「って、成長もするか。私達、随分変わっちゃったよね。羽とか角とか生えちゃってさ」
「角は私の方しか生えなかったけどね」
「成長し過ぎて、敵と呼べるのも殆ど居なくなっちゃったしね~。あー欲しかったな、角」
「私もクラちゃんみたいな長くて、鱗が綺麗に生えてる尻尾が欲しかったな~」
そこに鳥も加わりたいのか、角の先で鳥は小さく鳴いた
「この鳥も何か欲しかったかな。でっかい翼とか」
「強力な攻撃手段とかな」
一つ彼女は溜息を吐いて、ヒリーを見上げた
「そういやまた近々、レブスト(※戦争)があるらしいよ。ま、ここには関係無いっか」
「場合によっちゃ関係あるかもね。何か最近、狙われてる気がするから」
そう、最近何だか狙われてる感覚がするのだ。もしかしたら私を討伐しようとする誰かが……
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