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「別に、いいじゃん。はい、マコト。株式会社デンデンってところから宅配便だよ」
あぁ
また、この会社か
毎回、妙なモノを送ってくるところだ。そして、それを使って奇怪なモノを作ってくれという依頼が来る。報酬が良いから受けてはいるが。面倒だ。後回しにしよう。箱を作業台の隅にポイッと投げて、作業に戻る。
図面を確認して、円筒形の中央に入れる羽根を加工していく。変わった形状の羽根。前へと気流を送るような構造にはなっていない。しかし、図面の形状を弄るコトはしない。過去に、よかれと修正して、クレームが来た事があった。それ以来、設計図面を忠実に再現するよう心掛けている。
「それ、もうそろそろ出来そうなの?」
「あぁ。今週で完成しそうだ。しかし、何に使うんだろうな、こんなモノ」
「うーん。そうだね。例えば、ソレが、次元を歪ませたりするのかもしれないね」
「次元? 何だ、それ?」
「さぁ。アミには、よく分からない。でも、楽しみだね。どんなモノが出来るか」
そう言って、少女はニコリとした笑顔を見せた。
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