重ねた分だけ

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重ねた分だけ

peaceに火をつけて 終わった後、枕とシーツは 君の香りでいっぱい 吹かす煙の昇る天井に 数え切れないほど星を写した 「こんな関係」って君は言う だめなのかい、それじゃあ こんな関係ってどんなもの? 重ねた分だけ君を知れるのに 「ねぇ、その先って本当に必要?」 君の目がやけに綺麗で あるはずのない未来を 想像したのは君だから 俺のせいじゃないと言い訳しては 少し良心が痛むの あるはずのない未来を 想像してくれた君だから 今この手を掴んで、ちゃんと割り切るべき? まだ早いか 灰皿に押し付けて コーヒーで洗い流す、その口で 寄せる君の肩があまりにも 細いから少し驚く まだ知らない事の方が多いみたい 重ねた分だけ君を知れるのに 交わった分だけ、また君に嘘をつく あるはずのない未来を 想像したのは君だから 俺のせいじゃないと言い訳しては 少し良心が痛むの あるはずのない未来を 想像してくれた君だから 今この手を掴んで、しっかりと 離さないこと誓う? 違うか もう少しだけ都合のいい君でいて 従順な俺の味方でいて 甘い香りのする君でいて 見限られるのは時間の問題だけど(笑)
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