第1章 課長ってそんなキャラでした!?

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今日は残業か・・・・・・。 私は知り合いに仕事を頼まれ断るに断れず、仕事をやっていたが、どうやら今日は残業をする事になりそうだ。 「まだ居たんですか」 「あ、課長。はい、まだ終わっていなくて・・・。」 「他人の仕事までしてるんですか?」 どうして分かっていたんだろう。 そう思っていると、課長は無表情のまま淡々と言った。 「別に・・・偶然、仕事を押し付けられているのを見かけただけです」 「私から"やる"って言ったんですよ」 「自分の仕事は自分でさせるべきです、貴方が代わりに残業をしてまでやる必要はありません」 「忙しそうだったし・・・友達の頼みですから」 何故か課長は少し驚いたような顔をすると、私の手から書類を取ると机に置いて私の手をフワリと優しく握った。 ん?何で・・・・・・課長に手を握られてるの!? 無表情でジッと見られながら手を握られていると怒られるんじゃないかと不安になる。 「桜木さんが好きです」 うう・・・・・・え? 怒られるかと思ってた私は上から降ってきた言葉に耳を疑い思わずポカンとしていると、握られている手に僅かだな力が入れられたのが分かった。 こんな時でも、課長は無表情なんだ・・・・・って!そうじゃなくて!! 今・・・何て?
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