第7章 甘い夜の朝

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うん・・・? 暑いな、何か身体も動かない・・・・・・ん?動かない? 不思議に思い目を開けると、目の前には瞳を閉じている課長の姿があり、昨夜の事を思い出してしまい顔に熱が上った。 昨夜というか・・・朝方か。 ハッ!それより、何で身体が動かないんだろうか。痛いのは分かるが全く1ミリも身動きが取れない。 そこで、気付いた。 前に一緒に寝た時にされた抱き枕状態と同じ感じだと思い身体を動かすと課長の顔が少しだけ歪んで目が開いた。 「・・・おはようございます、早いですね」 「お、起こしました?」 「平気ですよ。それより、昨日の貴方は可愛らしい声を出していて見物でしたよ」 「っ・・・・・か、課長!!」 不機嫌そうな表情になったので、私は小さく如月さんと言い直した。 朝方、言われてしまった。 これからは恋人だから名前で呼んで下さいね、と悪魔のような微笑みで言われたので承諾してしまったが流石に恥ずかしい。 急に、名前なんて・・・・・・。 そう思っていると、課長はチュッと私の唇にキスをするとギュッと抱き締めてきた。
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