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(しかし、それも問題か…)
先日の兵隊達がマリを監視していた件には、正直驚いた。キイが担当してきた
今までのケースで言えば、彼女達が戦うべき相手は、一種類の敵に限定されていた。
始めは未熟な少女達が困難や様々な試練を乗り越え、成長していく過程に合わせた
敵が出てくる。こちらとしても、彼女達の戦闘レベルに合わせ、上手に相手を選定し、
やがて地球の平和に繋がる勝利を導いてきた。
(しかし、マリさんは、始めから最強だ…)
だから、敵が焦っている。それはそうだ。送り込んだ部下が数秒で瞬殺されてしまう現状では、この世界を混乱に陥れたり、支配する事も出来やしない。あの兵隊達が良い例だ。
およそ、変身ヒロインと縁のない、戦う筈もない特殊部隊が来るなんて、あり得ない。
今回は敵の兵士がマリの姿を見て、攻撃を躊躇ってくれたから(まぁ、そうなるよな…と
相手に同情を覚える。)良かったものの。これからどんな敵が来るやら…
(状況を打開する手段はただ一つ。何とか魔法と機械の融合を急ぎ、真の意味での最強を
作らねば…)
それはわかっている。しかし、何かが足りない。彼女自身には問題は…いや、あるのかもしれない。それを知るため…だからこそ、こうやって、マリのお願いを聞いて…
「ふふっ、くすぐったいのだ。キイ殿ぉ~」
「えっ?あ、すいません。考え事をしていまして。」
「大丈夫なのだ!その代わり、今日は一緒のお布団に寝るのだ~」
「えっ、ハイ、ハイ!オッケーですよ!」
「オイッ…どさくさに紛れてマリの体にペタペタ触れてんじゃねぇ?殺すぞ!」
「・・・・・」
迫りくる脅威と楽しそうなマリ、それを見て、色々キレッキレなコール両方に挟まれ、
キイは少し頭を抱えた…
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