鋼鉄☆魔法戦記!マジカル☆アイアン

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自身も相手の喜びそうな事をお返しせねば…少し考えた後、自らの能力を発動させ、球体 から、この時代で言う所の中年男性(家庭持ち印象爽やかを重視した容姿)に姿を変えた。 「キイ…殿?」 驚くマリに爽やかな笑顔を返してみせる。 「どうです?マリさん!今は、本来の姿に最も近い形をとっていますが、 お望みとあれば、マリさんと同年代の女の子にも、可愛いペットにもなれますよ。」 「……父上…」 「はい?」 「チョットタイム、タイムデスヨ!キーサン!」 陶然とした感じのマリの耳元のリングが光り、今までの会話に全く入ってこなかった コールが喋り出す。 「マリ、予備ノ、イヤリングヲ、キーサンニ!」 「あ、ああ。了解なのだ。コール。」 ハッと気がついたようになるマリが、ポケットからイヤリングを出して、 キイの手に乗せた。それを耳に付けると、程なくしてコールの声が直接、 頭の中に響いてくる。 「コレデ、直接会話ガデキマスネ、キーサン!」 「あ、ああ!よろしく。」 「私ハ、マリノサポート、進ムミチヲキメルノハ彼女自身デス!ナノデ、特ニ異論ハアリマセン。デスガ…」 一呼吸置くような機械音がキイの耳元で流れ、続けて聞こえてきた言葉に、彼は文字通り 耳を疑った。 「マリはアタシのもんだからよ。あんま調子に乗んなよ?球体野郎!とりあえず、その姿はなしだ!すぐに変えてこい!!」 「・・・・・・」 「コール、どうしたのだ?」 「イエイエ、ヨロシクデス!!ネッ?キーサン!」 「はい・・・」 キョトン顔のマリとコールを見比べ、しばらく考えた後、キイは同年代の“女学生”に姿を変え、それはそれでマリを喜ばせ、続けてコールを更に苛つかせ、その数秒後に 反省会となった…
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