愛おしすぎて~後編~

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首筋に指が這う感触がした後、 急に鎖骨に噛み付かれた。 反射的に宏実さんを見ると 私の反応を見て、ニヤリと口の端で笑った。 「 ……っ」 見たことのない、意地悪な その表情(かお)にドキッとする。 そのまま、また顔を近付け、 先程噛んだ部分をペロリと舐められた。 「 あっ!」 途端に背筋がゾワっとして、 首筋や項に鳥肌が立つのが分かった。 「 莉那、可愛い」 「 んんっ」 鎖骨を舐めながら、吐息で囁かれる。 いつもなら、『可愛くない』と言う所だけど 今は返事どころじゃない。
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