起こってしまった事、

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起こってしまった事、

六時になり下校時刻になった、多くの生徒が下校準備をするなか、バスケ部のメンバーは部活を続けていた。 僕ともやしの二人は先生に挨拶をして静かに体育館を後にした。 そして、次の日の練習前あの出来事が起こった。 練習前、いつものように各自アップをしていると部長の小ゴリラ(一部の部員で呼ばれている)が話しかけてきた、 「あのさ、もう夏の大会も近くてこれから部が一つになって頑張らないといけないときに何で部活の延長しないで帰ってんの」 「そんなこと自分で考えろよ」 小ゴリラが怒っていることに対し僕は怒りを隠さず敢えてアップを続けたまま話を聞いた。 「話してんだから、こっち向けよコラァ!」 ついに小ゴリラが激昂した。 「やる気がねぇなら帰れよ」 「わかったよ」 はなからそのつもりだったのでバッシュを脱ぎ帰りの仕度をした。 最後に職員室に寄り顧問に一言言って帰ろうとしたが顧問に止められ小ゴリラと話し合いをすることになった。 簡潔に話し合いの内容を言葉にするとしたらただの慰め合いと表現したい。 流れとしては、最初に僕が体育館で あったことについて話した後小ゴリラに内容を確認しお互いの意見を打ち明けた上で結論を出した 。 僕は、もやしの苛めについてもうあの部活のメンバーと楽しくバスケをすることは難しいと言い切った。 一方、小ゴリラは泣きながら部活の和を乱すようなことはやめてほしかったと話していたが僕の心にはなにも届かなかった。 それを聞いて顧問は涙目で僕らに謝り、 「こんなことになったのは私の監督能力が無かったからだ」 と言い訳をした。
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