寂れた駅にて

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乗っているのは、毎日変わらずわたしだけ。だがそれも心地がいい気もした。 心も体も爽快で、案外すぐ来る明日のことを考えていた。 そうだ、辞める前に、ほんとうにあいつの顔に落書きしてやろう、と呟くと、もう1人の私が頭の中で大笑いをする。 わたしはこれこそが正解なのだと思うことにして、そうしたらなんだか笑えてきて、わたしはひとり口を開けて笑った。
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