第2章 悪の魔王
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3 インチュアン〈銀川〉は、ついにあらわれたジンイエ〈金夜〉を見て、心の中で舌打ちした。 (すでに
煉気化神
(
れんきかしん
)
を終えてやがる。いまここで押さえるべきか、それとも――) 相手は花皇ジンイエだ。簡単にことが運ぶはずがない。多少の犠牲は覚悟の上だが、できれば、ジンイエが目的を達する前に片を付けたい。 (でもよ、それじゃ、もったいねえよなあ) インチュアンは舌なめずりをした。
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