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中村りさ17歳、三重県に住む高校2年生。
ある初夏母親が亡くなった。
胃がんでした。
いつまでも部屋はそのままで、
泣いてばかりいるわけには行きません。
おかあさんの部屋は殺風景な物だった。
おとうさんとりさの写ってる写真立てが、
タンスの上にあるだけです。
『おかあさんは何を大事にしていたんだろうなぁ』
おかあさんの宝飾品はあまり見た事ない。
それでもりさは捨てる前に何か形見が欲しい。
母親は贅沢しない人だった。
『やっぱりオカンは何も持っていないか』
と落胆していたとこへ、
上から3番目のタンスを開けた時煎餅の空き缶を見つけた。
中を開けて見る。
『ただの裁縫道具やんけ。でも何やこれ?』
と奥底から手紙らしき物を見つける。
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