愛おしすぎて

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「 ………っ… 」 「 ……? 」 不意に、宏実さんが息を呑んだ。 私を見下ろす熱く潤んだ瞳の中に、 蕩けたような色が混ざる。 その変化の意味が分からなくて、 キョトンとしたまま見つめていると。 宏実さんは、肘を付いて 体重を支えるような体勢をとった。 急に至近距離に顔が近付いてきて ドキッとする。 そして、先程まで絡めていた指を解いて 涙の跡を指で拭われた。
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