エルフの呪い

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 回復術士は困惑した。遂に事件や事故、戦争などに出動する森の白騎士(エルノアート)まで乗り出す大事になってしまう。※森の白騎士(エルノアート)は現在名称が変わって、街の中を警備する森街の守衛隊(スオン二ウェッタ)になっている。  そんな時、回復術士は村の長老からある噂を聞く。  長老が働き盛りの頃、エルフ族以外の民、エンバー二との関係が悪い時期だった。戦争でエンバー二に占領された街を取り戻そうとした森の白騎士(エルノアート)の一部が捕虜され、地下牢に入れられてしまう。  あるエルフ族は環境の悪い場所で拷問のようなことをされて精神をおかしくしたのか、同じ牢屋に入っていたエルフを襲い出したそうだ。応援が駆けつけた時には、襲われたエルフと止めに入った看守が、牢屋の中で血を流して倒れていた。
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